窮鼠はチーズの夢を見る
0
    もう撮影は終わったそうなのですが、公開は2020年


    どこかで聞いたことのあるストーリー、と思ったら原作があり、当然、その原作漫画を  読んでいました。

    あいにく、絵が好みではなかったのですが、話にリアリティがあって、ストーリーは申し分なし、とメモしてあった。

    会話がいいんだよね。

    そして、映画ではそのセリフがあるのかどうかわからないけど、テニス選手のファン・カルロス・フェレーロの名前が出てくるシーンがあるんだよ。
    彼は1998年デビュー、2012年に引退したスペインのテニス選手。2003年の全仏オープン男子シングルの優勝者。甘いマスクで長身だけど細身。

    実写映画には同じくらい甘いマスクで長身細身の大倉くんが出てくるから、それで充分でございます。成田凌、賛否両論あるけど、私は好き。なので、2020年、楽しみにしています。


    ところで、大伴恭一の妻役は誰なの?

    カテゴリ:本棚 | 04:42 | comments(0) | - | - |
    【映画】Chesil beach
    0
      邦題「追想」 平成が終わった直後の5月10日にDVDが発売されます。


      ひと言でいうと、とにかくイギリス映画らしい、淡々とした作品。

      「つぐない」の脚本を書いたイアン・マキューアンと、それにキーラ・ナイトレイの妹役で出ていたシアーシャ・ローナンのコンビ作品その2。

      1962年の新婚カップルの初夜が描かれている。
      時代は変われど、イギリスらしさが随所にちりばめられていて、ところどころウトウトするのも計算済みなのではないだろうか、と思うほど淡々と進んでいく。

      ストーリーの進み方も笑いさえも静かで、過去を思い出す場面などはどうしていいかわからなくなるほどの切なさ、無力さを感じてしまう。これこそイギリスの真骨頂。

      ちなみにChesilとは「かんな」のこと。 「チズル」と発音する。

      イギリス南西部のドーセット地方にある細長い石浜の名前でもある。
      握りこぶし大ぐらいの石がゴロゴロしているビーチなので、靴をはいていても歩くのに一苦労する。新婚旅行ではなかったけど、私が行った日も、とても天気がよく、風が強かった。安定のイギリス・クオリティ。
      カテゴリ:本棚 | 04:02 | comments(0) | - | - |
      デューク
      0
        江國香織の短編集「つめたいよるに」  収録の作品。

        昭和の終わりか平成の初め頃を舞台にした作品なのだが、主人公がバイトを休むと電話を入れるために公衆電話を使うぐらいで、ほとんど違和感がない。

        主人公は21才の女の子で、子どもの頃から飼っていた愛犬を前日に亡くしたばかり。
        それでもバイトにいかなければならず、泣きながら電車に乗ったところ、19才位の男の子に席を譲られ、それを機にお茶をして、プールや美術館に行ったり、落語を聞いて一日の終わりにその愛犬、デュークときちんとお別れするという話なのだが、今、これを書いていても泣けてくる。

        姫が来てくれないのは、やはり子犬(猫)の頃から一緒に過ごしていないからだろうかとか、せいせいしているからだろうか、とか考えてがっかりする反面、最期の瞬間まで側にいて声をかけたり、撫でたりしていたから、安心してこの世を去れたから出てこないのではないだろうかと無理無理納得しようとしている。

        あー、でも、もしかしたら出てきてるけど、気がつかないだけなのかなぁ。
        毛皮を着替えて元のお世話係のところに来ても、最初のうちは分からないというからなぁ。
        そういえば、主人公も最後のページまで青年がデュークだと確信が持てなかったから、案外当事者は気がつかないのかもしれない。

        そんなことを考えながら、もう一度読んで、また泣くのだ。
        カテゴリ:本棚 | 01:34 | comments(0) | - | - |
        Disobedience(映画)
        0
          日本では公開未定の作品なので、今日のリンクはアマゾンUKに飛びます。

          日本ではもちろん、イギリスでも「部外者」には縁のないユダヤ人のコミュニティーを描いた作品。原作はナオミ・アルダーマンという人が書いた本  

          主演のレイチェル・ワイズはNYで成功した写真家。故郷を捨てるように出て以来、家族のいるユダヤ人のコミュニティーとは絶縁状態だったが、ユダヤ教の師である父の訃報で地元に帰ってきた。そこで再会したのが元恋人の女性。彼女は結婚しておりユダヤ学校の教師としてコミュニティーの中で着実に生活していた。
          伝統的な生き方以外は認められず、同性愛関係、それも女性同士はもっと受け入れられ難いというのは想像に難くないが、それがイエス・キリストの誕生前からの生活の決まりを脈々と保っているユダヤ教社会であるとなると、一体どれだけの縛りがあるのだろうかと映画を見ながらずっと考えていた。 

          ロケ地がユダヤ人の多く住むロンドン北部というよく見知った地域なので、このスーパー行ったことある、この地下鉄の路線乗ったことある、この地下道はあの駅に続く道!と楽しみもあったのが救い。そしてこの後どうなるんだろう?としばらく反芻できる、含みのあるエンディングが私好み。ユダヤ映画、なんか好きだわー。
          カテゴリ:本棚 | 03:58 | comments(0) | - | - |
          断捨離
          0
            「断捨離」の元祖、やましたひでこさんの本。

            これがなんと地元の図書館の日本語セクションにあったので、借りてみた。
            なるほど、よくある「身の回りのものを整理すると運気が上がる」とかそういうのは「断捨離」という考え方そのものがヨガから来ているから、そういう精神性にも言及してしまうのだろう。

            確かにモノを片付けて気分が良くなる、運気が上がると言われると頑張ってみようか、という人が多いのはわかる。

            一方そういう精神的なことを説かれると反発したくなる天邪鬼な私。

            そのせいだろうか、最近、急激にモノが増えている。
            でもそのほとんどは猫関連グッズで、例えば姫のためにいろいろと買い揃えたのだけど、殿一人だとそれほど必要ないので消費がゆっくりになってしまった在庫だったり、足腰の悪かった姫が少しでも快適に過ごせるようにと椅子や箱を組み合わせて作った猫家具だったり。殿はまだ使わないし、もしかしたら彼は一生使わないかもしれないのだけど、心の整理がついていないので、手放せないでいる。

            そういうものは時間薬でしか解決しないので、狭い家だと諦めてせめてゴミは増やさないように本も図書館で借りたり、電子書籍にしたりして帳尻を…なかなかあわないんだけどね。
            カテゴリ:本棚 | 03:34 | comments(0) | - | - |
            本:県庁おもてなし課
            0
              軽快でとても面白かった。

              ラノベ出身の人らしい。デビューは2003年。ゲーム系(?!)だが、2作目よりハードカバーでの出版。しかし本人は今でもラノベ作家というほど、ラノベにこだわりがある。
              2013年には錦戸君と堀北真希で映画化もされている。

              もちろん錦戸君が掛水史貴(ふみたか)で、堀北真希が明神多紀(みょうじん・たき)さん。吉門喬介が高良健吾。

              そして高知県!なんだか面白いじゃないか!
              行ってみたくなった。ジオパークもあるし。
              で、サイトをみたら、どこまでが小説でどこまでがリアルかわからないサイトになっていた。すごいな、高知県!

              本が出たときの有川さんのテレビインタビューがまたいい感じ。
              基本、ほとんどあとがきと解説で書いていることと同じなんだけど、作家の生の声で聞くと説得力が増す。

              いやー、それにしても配役を知ってから読むと、掛水が錦戸君とダブるわ〜(笑)
              多紀ちゃんもなんとなくダブってる。

              楽しい♪
              カテゴリ:本棚 | 06:28 | comments(0) | - | - |
              翻訳というお仕事
              0
                英子の森」を書いた松田青子さんは翻訳者でもある。


                彼女を初めて知ったのは2017年にBritish Library(大英図書館)で行われたJapan Nowというイベント。そこに翻訳者として登壇されていた。

                そのつながりでこんな本を読んでみた。



                翻訳や通訳を生業としている友人知人はかなりいるが、その中でも翻訳にスポットライトを当てていて、翻訳の中でも媒体や仕事の種類、働き方によって違いがあることが詳しく書かれていて興味深かった。

                会社組織の中で翻訳として働く人の悩みと、フリーランスや自営業で働く人の悩みはそれぞれ違う。が、逆に翻訳者ではなくても会社で働いている人にはその悩みが、フリーや自営で働く人には、その苦労に共感できるに違いない。

                彼らのぶつかった壁は現実に自分が直面しているか、もしくは近い将来似たようなものに遭遇すると考えて、あれば退避の仕方を、なければ打開策をちゃっかり流用させていただこうと思って読んだ。

                ちょっと年上の人たちが異口同音に言っている「体が資本」、これに尽きるかもしれないけれど。
                カテゴリ:本棚 | 05:53 | comments(0) | - | - |
                英子の森
                0
                  主人公の英子は翻訳の仕事をしたいと思いつつ、その階段に足をかけられず、一歩手前で英語を使う派遣の仕事をしているアラサー。



                  母と二人で住む家は森の中にある。仕事の時だけ電車に乗って有楽町や銀座などの東京都内にやってくる。このファンタジー設定が理解できずに引っかかってしまう人が案外いるようだが、それはもったいない。もしファンタジーが苦手なら、森は例えばゴルフ場跡地のようなところにあるだと思ってほしい。都心までバスと電車を使えば出られるところにあり、数だって一つのゴルフ場で50ぐらいはできるから、英語を使って仕事をする人が、それぞれの森の中にある家に住んでいてもオッケー。

                  そんなことよりも、もっとしっかり見てほしい所がある。

                  「英語ができると言ったって、それぞれ千差万別であることを彼女は知らない。英語を知らない人は、英語がちょっとでもできる人だとすぐもう英語ができる人だと思う。どれぐらいの程度で英語のできる人なのかを見分けることができない。」(P.56)
                  これはまさにその通りで、だからこそ私たちノンネイティブは何十年英語圏に身を置いていても、常に知らない単語に巡り合うので、研鑽し続けなければいけない。それが非ネイティブの辛いところだ。
                  逆に言えば、日本語ができる人だって、それぞれ千差万別であって、挨拶ができればもう喋れると思う人、日本語で新聞を読み、メールを打ち、寝言を言うような人でも本人の自覚している必要性を満たしていなければ、まだまだだと思う人、どちらも「日本語ができる」だが、「どのように」できるかが違う。

                  そして英語教育産業の闇。これは、以前、イギリスで数カ月語学学校に通った人が日本で幼児向け英語教室の先生になったが、本のようにどんどん対象年齢が下がり、日本語もままならない子供に教えることになったので辞めたという私の聞いた話と似ている。きっと日本の社会は当時から何も変わっていないのだろう。

                  「それお守りじゃなくて呪いよ。私の言葉を呪いにしないで」
                  「言葉が呪いになる」とは「逃げるは恥だが役に立つ」を思い出す。

                   あー、この箱はすごい!ちなみにそのセリフは9巻。

                  呪いの呪縛を解き放ち、自分の森を構える英子。
                  頑張れ、と応援せずにはいられない。それは英子だけではなく、彼女と同じようにもがいているすべての登場人物に対して感じる、母のような、教師のような温かい気持ち。
                  カテゴリ:本棚 | 07:05 | comments(0) | - | - |
                  すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術
                  0
                    私が読んだのは2011年発行版  キンドルアンリミテッドに入っていれば無料で読めることもあるし、これも明日から即、使えるフォーマットが入っているのだが、もしお金を出すのなら、2016年発行の14のフォーマットが入っているこちらをお勧めする。 新しいだけではなく、もしアマゾンからお金を払って購入するのならこちらの方がどういう訳か安くて、入っているフォーマットも多いから。

                    問題はこの本の読み方は「キラー・リーディング」には当てはまらない事。
                    日本の企業で働いているわけではないので、本で紹介されているフォーマットがどれだけ各自の仕事をアップグレードさせるのかは皆目見当がつかない。それでも読んでみた方がいいと思うのは、自分とは全く違う仕事をしている人のアイディア(目線)で自分の仕事を客観的、俯瞰的に見ることは案外面白い結果をもたらしてくれるものだから。

                    それでも、まずは何か一つ試しに取り入れてみようと思う。
                    カテゴリ:本棚 | 04:49 | comments(0) | - | - |
                    そこのみにて光輝く
                    0
                      佐藤泰志著。 1989年出版、第二回三島由紀夫賞候補。90年作者自死後、この作品を含め、全作品が絶版となるが2007年に作品集が発行されたのを機に再評価が進み、2014年4月には綾野剛と池脇千鶴で映画化 されている。

                      舞台は函館。主人公佐藤(もしくは斉藤)達夫が11年勤めた造船所を30歳直前で辞め、パチンコ屋でライターをあげた大城拓児(27)と親しくなる。拓児は住んでいるバラックに達夫を招待し、姉、千夏(29)の作った炒飯を振舞ったことからどんどん大城一家とつきあうようになっていく。

                      達夫は最初からずっと拓児に深入りしないように、しないように注意しているのだが、その想いとは裏腹にどんどんはまっていってしまう。まぁ、そういうことはよくある。生命保険会社の夫と結婚した達夫の妹からすれば達夫が身を持ち崩しているようで歯がゆいだろうが、千夏からすれば廃品回収業をしていた父親、収監された弟、売春もありのキャバレーでの水商売から足を洗えて、娘にも恵まれ、アパートを借りて車のある幸せな家庭を築いて、ある意味、玉の輿だったんじゃないだろうか?

                      設定は明示されてはいないが昭和の中ごろではないだろうか。大規模なストライキや次々に大手企業に買収されていく地元企業、各地の再開発、土建業の興隆が背景にあったり、登場人物の仕事がそれらを反映している。

                      読み始めは西村賢太の「苦役列車」を連想させる肉体労働的な描写が多いが、千夏と結ばれるところなどは解説者も言っているが意外に爽やかだったりする。むしろ西村健太よりも好きかも。
                      しかし、特に第二部に入ってから千夏が男にとって「都合のいい女」に見えてきてがっかりした頃に達夫はちゃっかり山師の松本の元妻(これもまたさっぱりしすぎの「都合のいい一夜限りの相手」)とウワキしちゃって、あーあー、と思ったところで話が終わった。これ、もっと長かったらがっかり来てたかも。

                      全体的に古い。この設定や時代のどこを切り取って映像にしたのだろうか?大幅に変えているんだろうな。
                      カテゴリ:本棚 | 04:19 | comments(0) | - | - |
                      | 1/19PAGES | >>