賢いなぁ
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    姫と殿がうちの子になった当初、姫の賢さはすぐに伝わったが、それに比べて殿はシャイで身体が大きかったこともあり、のんびりしているというか、わかってるのか、わかってないのかよくわからなかった。

    しかし、姫に美しいと言い続けたのと同様に殿にも賢いと言い続けた。

    本当にそう思っていたつもりだが、もし100万回聞かれたら、
    もしかしたら何回かは自分に言い聞かせていたと答えるかもしれない。

    しかし、言霊なのか、私の目が曇っていただけだったのか、
    殿は賢いと心から信じられるようなことが最近立て続けに起こった、
    というか気が付いた。

    猫が本気を出したら、できないことはない。
    脚力の強い殿は170センチぐらいの高さまでなら飛び上がれる。

    以前は台所に入らないようにと子供だましのこのような柵があった。犬になら効果があるだろうが、猫はそれも簡単に飛び越える。飛び越えて、ローストチキンを一口食べた。

    リビングのテーブルも我が物顔で歩いた。窓際からソファの背を伝って、テーブルには一直線になっている。テーブルまで来て、スコーンをがぶりと食べた。

    しかし、こちらも黙ってはいられない。柵は自家製の木の引き戸になったし、リビングも家具配置を変えて一直線では来れないようにした。
    それでも最初のうちはテーブルに飛び乗ったこともあり、猫が嫌うというオレンジやレモンを置いたり、乗った瞬間に柏手を打ったりしていたが、殿にはてんで効果なし。
    疲れ果てた私が「ここはテーブル。人間の食べ物を置くところなの。乗らないで」
    と言ったら止まった。今ではテーブルとプリンターが置いてあるデスクが近く、猫的には一直線なのだが、殿はテーブルには乗ってはいけないことを理解していて、デスクまでは歩くが、テーブルの手前で床に降りる。あまりにもそれが普通になっていて、忘れていたが、これは殿が我が家のルールを理解し、順守してくれている証拠だ。

    他にも、クリッカートレーニングの動画や、パズルフィーダーでおやつを探し出す様子を見た友達が「賢い!」を連発したりして、私自身、もう迷いはない。

    殿は賢い。
    そして姫も美しい。あの瞳、ふさふさのしっぽ。漆黒のちょっと長めの毛。あれを美猫と言わずして誰のことをいうのだ。

    あぁ、これでやっと私も彼らの下僕になれた。幸せ。
    カテゴリ:ネコ猫ねこ | 02:04 | comments(0) | - | - |
    まだ泣けてくる
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      姫と殿を引き取った猫シェルターでボランティアをしている。
      先日も、個人情報保護に関する書類を分類するとても時間のかかる、しかし単調なお仕事を、特に期限もないので、のんびりとやっていた。

      そしたら、偶然にも見つけてしまったのだ。

      姫と殿の書類を。

      夢中になって書類をめくる。

      どういう経緯でいつシェルターに来たのか、シェルターではどうだったのか、何の検査をしてどうだったのか、一時預かりの時に一通りの書類は見たはずなのに、改めて読んでみると、忘れていたことや勘違いしていることがあった。


      中でも、シェルターに来て数日後のメモに目が行った。

      「黒猫(姫のこと)はとても友好的」
      「白黒猫(殿のこと)はシャイ」

      体中の細胞が震えた。


      姫、とても友好的だったんだね。そうか、そうか。
      不安だっただろうに、それでも楽しいことを見つけようとしていたんだろうか。


      書類を抱きしめて、姫の感触を思い出した。

      震えた目から涙がこぼれた。


      また泣けてくる。まだ泣けてくる。


      今でも、大好きだよ、姫。


      涙を拭ったら、フィルムタイプのマスカラが指先についてきた。
      一人でこの仕事しててよかった。
      カテゴリ:ネコ猫ねこ | 05:09 | comments(0) | - | - |
      暑い日は冷たいもの
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        殿はネコにしては暑がり。
        特に冬場は寒い場所に涼みに行くし、夏場はバスルームのタイルで寝そべっている事が多い。
        ものすごく暑い日には、西洋式の長い浴槽に栓のほうから半分だけ水を溜めておくと、水のない方から浴槽に入り、水遊びなども楽しむ。

        だから、気が付けばよかったのだ。彼が最近ウェットフードを食べないのは暑かったからだと。

        殿と姫がうちの子になったのはそれぞれ7歳と14歳(推定)。
        シニア猫はつとめて水分補給をさせないといけないと聞いていたので、ウェットフードをほぐすときに水を混ぜてあげていた。

        最後の冬は寒がりで、鼻もあまり効かなくなっていた姫のために、水をお湯に変えた。さらに封を切る前に湯せんで温めてみたら、さらに姫の食欲は増した。
        それ以来、湯せんにお湯でほぐすのが習慣になっていたのだが、どうも最近、殿の食いつきが悪い。

        彼の一番好きな「オーシャンフィッシュ」味  も残すほど。

        おかしいなと思ったが、ドライフードは食べているので食欲不振というわけではなさそうなので、様子を見ていた。

        そんなある日、時間がなくて湯せんができなかったが、思いのほか、よく食べた。
        翌日、さらにほぐすのを水にしたら、久しぶりに即完食した。

        そうだ、ニンゲンだって暑い日は冷たいものを 食べるじゃないか。
        それに猫は猫舌だ。
        自分のうっかりにがっかりするとともに、殿が健康だということが改めてよく分かって、嬉しかった。
        カテゴリ:ネコ猫ねこ | 02:28 | comments(0) | - | - |
        強力目覚まし
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          ネコは毛玉を吐く。
          その音はとても独特で、猫飼いなら音当てクイズ一秒でわかる。

          そしてその音を聞くとニンゲンは起きずにはいられない。
          最強のアラームなのだ。

          これも効きそうだけどね 

          姫が存命中は夜中に毛玉アラームで起こされることも珍しくなかったが
          殿は毛玉を吐くより、空腹の後、急いで食べ過ぎて吐くということが多く、夜中に起こされたことはなかった。

          が、ある朝、それはきた。


          4時ぐらいには薄明るいロンドンの夏の朝。

          殿がいつものようにご飯をねだりにニンゲンの体の上を歩きまわる。
          幸い心臓や膀胱を外していたので、飛び起きることなく惰眠を決めた。

          諦めたようで、ニンゲンの間に横たわりしばらく静かにしていたが、急に来た。

          あのコボッ、コボッという空洞から水分が湧き上がってくる音が。

          ガバッと跳ね起き、殿の口の前に両手を差し出す。
          まだゴボゴボ言っている。が、どのタイミングで出てくるかわからないので手を外して代わりに受けるものをとるわけにもいかないし、受けるものなんて手に届く範囲には何もない。

          手に温かいものが落ちてきた。が、水分が多く、全て受け止められなかった。
          しかし、そこで終わりではない。

          吐き終わったのを確認して、手を洗い、布団カバーを外し、つまみ洗い。
          掛け布団を干す。

          もちろん猫の朝ごはんも準備する。

          殿ハ 強力目覚マシ ヲ 手ニ入レタ

          恐ろしい。
          カテゴリ:ネコ猫ねこ | 17:37 | comments(0) | - | - |
          猫の分離不安
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            ペットの分離不安の症状を知って、姫の症状が全て当てはまることを思い出して愕然としている。

            曰く、猫が分離不安になったときにする主な症状は以下の通り。

            過剰に毛づくろいをして、脱毛になる
            下痢(便秘嘔吐粗相マーキングなど)をする
            鳴き続け(て付きまとう)
            食欲・元気がない(ときもある)
            (破壊行為)

            かっこの中は姫には出なかった症状だが、姫がしたほぼすべての問題行動は分離不安の時に現れる症状に入っている。

            そうか。



            やっぱり・・・


            分離不安はストレス反応のひとつだというから、シェルターのスタッフが言っていた「ストレスによる症状」というのは当たっていたし、それについてはネットや獣医さん、シェルターのスタッフ、文献にあたり、対処してきた。

            が、分離不安という特定の人に対応したストレスで、その人はあなたを捨てた人なんだよ、なんて言葉が通じても通じなくてもなかなか言えたものではないし、言われた側だってそう簡単には納得しないだろう。

            ある日を境に鳴きやんだのは、もう不安じゃなくなったから?
            それとものどが痛かったから?

            過剰な毛づくろいをしなくなったのは、もう不安じゃなくなったから?
            それとものどが痛かったから?


            少しでも不安を解消できていたらうれしいと思うけど、のどが痛くて行動が変わっていたのだったら、ごめんね、姫。


            私は何をしてあげれば良かったんだろう?


            私はあなたの前の飼い主にはなれなかった。その人を知らないのだから。
            でも私たちはあなたの生活に少しは安らぎや楽しみをあげられたよね、もちろん、全然足りなかったけど、でもそれが精一杯だったし、今だって、すごく大人の猫が感じる前の飼い主との分離不安をどうやって解消、いや減らしていけるかさえわからない。専門家だってせいぜい仮説の研究中だろう。

            今、私たちができることは殿にさみしい思いをさせないこと。そして分離不安にならない程度に一人でいてもらうこと。

            姫、それでも私は一緒に生活することができて嬉しかったよ。ありがとう。
            いつか毛皮を着替えてきたら、最初から、いや、せめてもう少し早く家においで。


            待ってるよ。
            カテゴリ:ネコ猫ねこ | 06:14 | comments(0) | - | - |
            姫、あれでよかったのかな
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              三寒四温だからだろうか、SNSを見ていると、闘病中だったり、大往生だったりで可愛い毛皮の家族が天に召されたという報告が目につく、今日この頃。

              中でも、どこかのシェルターのボランティアさんのところにいた、老齢で闘病中だった白いネコの記事が印象的だった。

              その猫は、どうやら病気を持っていたことが原因らしく
              飼い主に捨てられ、そこに来たそうだ。

              最期をみとった人は「長い間一緒に住んだ人に見送ってほしかったに違いない」
              と書いていたけど、本当にそうだろうか。

              その方が、どのくらい一緒に過ごされたのかはわからないけれど、愛情深く、手厚く介護されていたことは行間から溢れている。

              それこそが、その猫にとっては最善だったのではないだろうか。

              病気の苦しさに加えて、元気な時はよくしてくれたニンゲンが急に態度を変えて、日々、悪態をついたり、いやいや世話をしていることが感じられたら、そんなにつらく、寂しいことはないのではないだろうか。


              と、考えて、姫のことを思う。

              ネコがライオンのようにガオーと叫ぶのは、この場所が不快だという表現だと何かで読んだことがある。
              全ての雄たけびが不快の表明ではないのかもしれないけれど、それでも姫のあの声は何かを嘆いていたに違いないのだ。

              それでもある日、ピタリと泣き止み(もしかしたら喉の腫瘍のせいだったかもしれないのだけど)、それ以来、私たちの腕で過ごす時間が劇的に増えた。

              最初は抱き上げられることさえも嫌がっていたから、きっと前の人はしていなかったと思われる。それが抱っこ大好きになったってことは、姫、あれでよかったのかな。

              今でも、愛しているよ。
              カテゴリ:ネコ猫ねこ | 00:30 | comments(0) | - | - |
              反応する音
              0
                ネコシェルターで預かりボランティアをしていた時にネコ博士が非常に面白い発見をした。

                それはネコによって反応する音がいろいろとあるのだ。
                反応、というか「ご飯の合図」というか。

                缶詰を開けるパカンという音を聞くとハッ!としてあたりを見回す子は前の家ではきっと缶のご飯 がメインの食事だったのだろうし

                冷蔵庫を開けるパックンという音に耳が動く子は、大きいサイズのご飯  を何度かに分けて、一度開封したご飯は冷蔵庫の中に入っていたのだろう。もちろん、温めてから食べさせてもらっていたと思いたい。

                うちはウェットフードは一回食べきりの小さいサイズで銘柄もスタイルも一定しないというのをルールにしているので、姫も殿もウェットには反応しないと思う。が、ドライは殿が袋を食いちぎって以来、乾物入れ  を転用したものに入れ入れているので蓋を開けるカポッという音には敏感だと思う。

                その音の前に、私が餌置き場でゴソゴソしてると二人とも走ってくるけどね。
                カテゴリ:ネコ猫ねこ | 02:57 | comments(0) | - | - |
                爪を整える音で肝に銘じること
                0
                  ネコの爪の整え方で一番有名なのは爪とぎだろう。
                  これは人間でいうと爪切りでパチン、パチンというのに似ている。
                  一番ポピュラーなやり方である。

                  他にも外猫や後ろ足の爪は歩いているうちに自然に摩耗する。
                  これは人間にもよくあること。

                  そしてもう一つ、人がやすりで削るように丁寧に歯で整える猫がいる。

                  うちの殿がそうだ。

                  顔を洗ったり、身体を舐めたりしている時に、
                  ついでに爪もカチカチと噛んでシャープに尖らせる。

                  ちょっと唾もつけるのだろうか、くちゃくちゃという音が交る時も
                  あるが、主にパチン、パチン、という音が長く続く。

                  むしろ爪がメインで顔は身体がオマケと言ってもいいような
                  丁寧さなのだ。

                  爪をきれいに細く整えるなんて、どこの女子か、と思ったが
                  その話を愛猫家仲間にしたところ
                  「そういう子、いますよ。昔、飼ってたのに何匹かいました。
                  それもみんな男の子でしたね」

                  はっ、そうか。猫が爪を研ぐのは獲物を捕まえるため。
                  料理人が包丁の手入れを怠らないのと同じこと。

                  ニンゲンの文化を基準にして判断してしまった。失態、失態。

                  かように人は偏見や思い込みからなかなか自由になれないということを
                  殿が爪の手入れをする音を聞くたびに、肝に銘じるのだった。
                  カテゴリ:ネコ猫ねこ | 06:16 | comments(0) | - | - |
                  記録更新中
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                    寒い冬だからか、気まぐれか、殿がニンゲンのベッドで寝てくれるようになった。
                    一度寝たら、朝までぐっすりタイプの私は最初のうちは気がつかなかったけど、猫のように眠りの浅いネコ博士は殿がベッドに飛び乗るのがわかるという。

                    それに殿はネコ博士の足元に準備されているフリースの上で丸くなるのだから、
                    気がついて当然と言えば、当然。

                    最初にニンゲンのベッドの上を自分の陣地にしたのは姫で、姫は鏡の前にあたる
                    私の足元で寝ていたのだけど、それに嫉妬したネコ博士が、自分の足元にフカフカのフリースを敷いて姫を誘導したのだ。

                    その頃、殿はずっとリビングのどこかで隠れて寝ていた。

                    とても寒かった去年の冬はニンゲンのベッドルームで寝てくれたが、ヒーターの上の方に設置してある絨毯時期のキャットウォークで寝ていることが多かった。
                    姫がいなくなっても、夜になるとさっさと「自分の寝床」へ向かった。
                    季節が良くなると、またリビングで寝るようになった。昼間はその日その日の心地のいい場所をローテーションでぐるぐる。

                    そんな殿が自分からニンゲンのベッドに来て眠るようになったのだから、これは画期的。昼間も人間を侍らせながらネコ博士のフリースの上で寝たがる。

                    忙しい毎日だけど、時間を作って添い寝するようにしている。Priceless。
                    カテゴリ:ネコ猫ねこ | 02:30 | comments(0) | - | - |
                    甘えてる反抗声
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                      殿は時々反抗しているのに甘えた声を出す。
                      文字にするのは容易ではないのだけど、ちょっと喉をクルクルならしつつ
                      「んにゃ?」という感じ。

                      日本語にすると中高生の寝ぼけ眼の男子が起こしに来たお母さんに向かって
                      「なんだよ〜ふにゃふにゃ」というようなニュアンス。

                      これは殿だけではなくて、その前に預かりボランティアをした
                      生後4−6か月のアキレス君もそういう声を出していた。
                      「くるぐるるるっ」というか「くるるっ」というか。

                      女の子はそんな声は出したことがないし、大人のBoysのも聞いたことがない。
                      もしかしたら甘えてなかったのかもしれないけれど。

                      アキレス君は遊んでいる時につい爪をしまい忘れて私にアタックして
                      来たことがあり、その時は教科書通り「もう遊ばない!」と日本語で言って
                      ピタリとおもちゃをしまって、ふて寝をしていたら、

                      彼が大好きだった青い鼠形のあみぐるみが朝、枕元にあったという
                      とても微笑ましいエピソードがある。

                      あー、アキレス君!今、何してるかなぁ。
                      元気にやっているかなぁ。
                      新しい名前とかもらってるのかなぁ。
                      カテゴリ:ネコ猫ねこ | 06:57 | comments(0) | - | - |
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