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お彼岸だったのね
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    偶然なのか、サイクル的なものなのか、先月後半にふと姫のことを思い出した。

    一度思い出すとしばらく彼女の影がちらつく。家の中でも、ありえもしないが、外出先でも、ちょっとした黒くて小さい何かが目の端を横切ると「あれ、姫?」と反射的に視線を戻してしまう。

    それだけではなく、ふとした拍子に姫のことを思い出して、もっと何かできたんじゃないか、あの時ああしていれば、しなければよかったのではないか、と詮無いグルグルが始まってしまい、喉の奥がキュッとすぼまる。

    そして、猫シェルターで書類整理をしていた時のこと、普段は気にもしないが、たまたまある猫の書類についていたメモをひっくり返したところ、そこには姫と殿の紹介文が書かれていた。姫の顔写真も一部だけ残っていた。
    「とても大人しい14歳の雌と7歳の雄猫。一緒に引き取ってくれる家庭を探しています。」
    姫の顔は、私が覚えているよりもずいぶん若々しかった。ゴージャスさには見覚えがあるけれど。
    一人で作業していたことをいいことに、泣いた。

    その時はきっとまだ自分の身に何が起こったのかわかっていなかったのか、認識したくなかったのだろう。
    シェルターに長くいることで、もしやもう元の家にはもどれないのでは、と思っていた頃、預かりボランティアの我が家に来た。
    その時はもうストレスでいっぱいいっぱいだったに違いない。うちに来た早々にお腹を壊して、快復まで何カ月もかかった。
    それは姫自身も気がついていなかったかもしれないが、私たちを試していたのだろうと思う。
    幸い、彼女のお眼鏡にかない、うちの子になる決心がついたとほぼ同じ頃、人間社会でも姫と殿が正式に我が家の一員となった。

    そんなことを思い出してさめざめと泣いたのだ。


    それが9月24日。日本ではお彼岸。あれ、姫、もしかしてそれで帰ってきてくれていたのかな?

    ありがとう。おかえりなさい。

    泣いているけど、後悔の涙じゃないよ。懐かしく思っている、今でも愛しているからこそ流れる涙だよ。
    カテゴリ:ネコ猫ねこ | 01:13 | comments(0) | - | - |
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