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春色の汽車に乗って
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    ToshIが松田聖子のカバーを歌っていた。
    サングラスにスーツ姿に手袋、牙のようなシャープな歯を見せながらも、そっと囁くように歌う声は「この人、本当にシャウトなんてするの?」と訊きたくなる。

    X Japanが再結成したのにもかかわらず、YoshikiとToshIの単独活動は続いている。棲み分けなのか、競合または鉢合わせを避けているのか、それぞれが出演する番組は微妙に違い、見ている番組によってはどちらか一人ばかりを見ることになる。好きだったのにそうそうに打ち切りになってしまった関ジャニの「ペコジャニ」という番組にToshIがスイーツが好きということでよく出ていたこともあり、それ以来、なんとなくToshIに肩入れしている。ヒナちゃんこと村上信五くんと一緒にロケに出ていることも多かったので、余計に親近感がわく。二人とも歯に個性があるし。

    そんなToshIがそっと囁くように歌い始めたところ、脳内の奥底にしまわれ、忘れ去られていた記憶の蓋が開いた。十代のころに覚えたことは忘れないというけど、本当だ。何十年も経ったのに、二番までしっかり歌い上げることができた。もう遠くにToshIのビデオは終わっているのにもかかわらず。



    子どものころはわからなかったことや、この何十年かで自分や世間が変わってしまったことを噛みしめながら、もう一度歌った。

    昔は大人の男性の象徴だった「たばこのにおい」には寄り添うどころか今となれば道端ですれ違う時でも避けたい匂いだし、「ちょっぴり気が弱いけど素敵な人だから」ってだけでついていきたいなんて思っちゃダメだよ、そういう男はついてこさせる方がいいよ、と入れ知恵をしたくなる。
    気の弱さなんて絶対に変わらないんだし、それがすでに気になっているあなたの気の強さも変わることはない。

    それが理由なのかどうか、私はいまだにスイートピーの花が識別できない。
    スイートピーの茎の先っぽはサラダパックに入っているから、くるくるっとしているのぐらいはわかる。時々、歯の間に挟まると困る。

    乗るのは春色の汽車ではなく、白い飛行機。
    カテゴリ:日記 | 03:06 | comments(0) | - | - |
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