スコッチエッグとゆで卵

  • 2019.09.05 Thursday
  • 05:27
日本にいる時からスコッチエッグは好きな料理の一つだった。たぶん、70年代か80年代初頭に「今日の料理」あたりで日本に紹介されたんじゃないかと思われる。
母の作るハンバーグが最高のご馳走である、卵好きな私にとって、スコッチエッグはこれまたご馳走である。

イギリスに来た当初、スコッチエッグがあったかどうかあまり記憶にない。なんせ食事つき寮に住む学生。寮を出た後も為替レートの関係で貧乏に拍車がかかり、パンとスープばかりを食べていたので、スーパーで総菜の棚など見る余裕がなかったのだ。見たら欲しくなるけど、お金がないので自分で作るしかないのだが、そんな暇があったら本を読まなければ。なんせ当時はまだこんな素晴らしい電子辞書  などはぜいたく品で、1行20文字ぐらいしか出てこない英和・和英電子辞書を持っているブルジョワ学生が数人いたぐらい。
ほとんどの日本人留学生は紙の辞書  だった。私も例に漏れず。なので、単語一つ調べるのにも今とは比べ物にならない時間がかかったものだ。

なのでスーパーの総菜の棚にスコッチエッグがあると知ったのは学生ではなくなってからだ。さすが「スコッチエッグ」というだけのことはありイギリスだなぁ、と買ってみたが、ゆで卵をハンバーグで包んで揚げたものを連想していた私はあっさり裏切られた。粗く刻んだゆで卵をハンバーグ記事の中に混ぜ込んで衣をつけ、(業務用)オーブンで焼いたものだったのだ。

そんな悲しい出会いから幾星霜。やっと最近、キングスクロス駅のマーケットにゆで卵を丸のまま包んでいるスコッチエッグを売っている店を発見した。

さすがプロの作った正統派のスコッチエッグは黄身の真ん中がちょっとゆるい半熟。最高。この絶妙なゆで卵はきっときちんと時間を計って作っているのだろうな、と思っていたら、その週のスーパーの無料情報誌にゆで卵の固さとゆで時間についての記事があった。

なるほど。でもそれを知ったからといって、あの絶妙なスコッチエッグができるかどうかは別の問題。むしろどこで売っているかがわかったから、買いに行っちゃうなぁ…

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  • 2020.04.02 Thursday
  • 05:27
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